
ご挨拶
第 72 回 日本口腔科学会中国・四国地方部会
大会長 内田 大亮

第 72 回日本口腔科学会 中国・四国地方部会を愛媛大学大学院医学系研究科口腔顎顔面外科学講座が主幹で開催させていただくことになりました。本学会が愛媛で開催されるのは、2017 年の第 71 回全国学術集会以来ですが、地方部会となりますと、2011 年の第 59 回大会以来、約 14 年ぶりであり、教室員一同大変嬉しく光栄に感じております。
定款にもありますが、本学会の目的は、「広く市民に対して,学術集会の開催等による口腔科学の研究及び討議を通して、医学の進歩と発展に貢献し、学術文化及び医療福祉に寄与すること」と示されています。中国・四国地方部会は、この定款を遵守した討議の活発な学会であることは皆様もご存知の通りかと思います。今回も 3 名までの新人賞選定がありますので、是非とも多数の演題をご登録いただき、活発な討議ができることを期待しています。
片倉朗理事長には理事長講演を賜ります。教育研修会は、宮崎大学医学部解剖学講座組織細胞化学分野客員教授の村上正基先生に、掌蹠膿疱症病態研究の歩み「次なるステップへの歯科医科・医療連携」と題してご講演いただきます。村上先生は、現在名古屋に拠点を移されましたが、2024 年まで本学皮膚科学講座にて掌蹠膿疱症病態研究、新薬臨床試験、新規皮膚バイオイメージング法開発等にご尽力されていました。当科とも緊密な医科歯科連携があり、掌蹠膿疱症患者にはご自身でパノラマ X 線写真をオーダー・読影して、歯科受診を促すほどの情熱家です。講演では掌蹠膿疱症病態研究のみならず、口腔科学研究に応用可能な革新的技術をご紹介いただけるものと思います。
学会前日には会員懇親会をANAクラウンプラザホテル松山にて予定しております.。10 月初旬の愛媛・松山は、日中平均気温は 20 度を下回ることは少なくやや汗ばみますが、夜間は涼しくなりますので、リニューアルした道後温泉本館で汗を流していただければと思います。四国遍路のおもてなしの心で、多くの先生方のご参加をお待ちしております。